確定申告を忘れた場合の通知にまつわる話
確定申告を忘れないようにすることは基本中の基本ですが、当然確定申告を忘れることもあります。
確定申告を忘れるとどうなるのでしょうか?
気になるのは税務署の職員が突然訪問してきたりするのでは?ということだと思います。
確定申告を忘れると通知などがあるのか?また確定申告を忘れて通知がある場合、その通知がのちのちどんな影響を及ぼすのか?
確定申告を忘れると税務署から通知がある
自主申告が通知の前か後かで無申告加算税のパーセンテージは違う
確定申告を忘れると税務署から通知がある。自主申告が通知の前か後かで無申告加算税のパーセンテージは違う
確定申告を忘れた場合に税務署から通知があるか?
確定申告を忘れると税務署から通知、連絡、訪問などがある
確定申告を忘れた場合の自主申告は調査の事前通知の前か?後か?が重要
無申告加算税のパーセンテージが違う
確定申告 期間を過ぎたらどうなる? 還付申告は5年間 確定申告は1月以内に自主的に
確定申告を忘れた場合に税務署から通知があるか? 確定申告を忘れると税務署から通知、連絡、訪問などがある
確定申告をしなかったり忘れていると、税務署から通知や連絡があります。また通知も連絡もなく税務署員が訪問してくることもあるようです。
また、確定申告を忘れて確定申告期間に申告をしないと、無申告加算税や延滞税が課されます。
たまたま税務署から通知、連絡、訪問がなくても、無申告の場合は税務調査の期間は5年です。また不正行為や脱税の場合は調査期間は7年です。
この場合、重加算税も課されます。
確定申告を忘れた場合の自主申告は調査の事前通知の前か?後か?が重要 無申告加算税のパーセンテージが違う
先述のとおり、確定申告を忘れて確定申告期間に申告をしないと、無申告加算税や延滞税が課されます。
無申告加算税についてまとますと以下のようになります。
いつ申告するか? | 50万円までの無申告加算税 |
---|---|
1ヶ月以内 | 0% |
事前通知前なら | 5% |
調査終了までなら | 10% |
通常 | 15% |
5年以内に無申告加算税を課されたことがある場合 | 25% |
まず条件を満たせば、1ヶ月の申告で無申告加算税は課されません(1ヶ月以内の細かい条件は後述)。
また1ヶ月経過後ですが、先述のとおり確定申告をしないと税務署から通知がきますが、この通知前、また調査があってその調査が終了するまで、と通常の無申告加算税よりもパーセンテージは下がっていきます。
このように、確定申告を忘れた場合の自主申告は調査の事前通知の前か?後か?も重要になってくるのです。
各年分の無申告加算税は、原則として、納付すべき税額に対して、50万円までは15%、50万円を超える部分は20%の割合を乗じて計算した金額となります。 (出典:国税庁HP) |
確定申告 期間を過ぎたらどうなる? 還付申告は5年間 確定申告は1月以内に自主的に
確定申告 期間を過ぎたら・・・還付申告は大丈夫。5年間あります。
確定申告 期間を過ぎたら・・・確定申告は自分で気づくのと税務署に指摘されるは大きく違う
確定申告 期間を過ぎたら・・・確定申告が期限に遅れたときのペナルティ
確定申告 期間を過ぎたら・・・忘れないための方法
確定申告 期間を過ぎたら・・・還付申告は大丈夫。5年間あります。
還付申告をする期間は対象の期間の翌年1月1日から5年間
医療費控除などのサラリーマンの還付申告でしたら、3月15日(2020年は特例にて別途)を意識する必要はありません。
5年間大丈夫です。
還付申告をする期間は対象の期間の翌年1月1日から5年間です。
例えば2019年(平成31年・令和元年)1月1日から12月31日までの期間について還付申告をしたければ、翌年1月1日、つまり2020年(令和2年)1月6日(月)~2024年(令和6年)12月28日(月)までの間に申告をするということです。
その他いつからいつまでについてこちらの記事をご覧ください。

確定申告 期間を過ぎたら・・・確定申告は自分で気づくのと税務署に指摘されるは大きく違う
その期限後申告が、法定申告期限から1月以内に自主的に行われていること
65万円の青色申告特別控除は3月15日(2020年は特例にて別途)まで
確定申告を3月15日(2020年は特例にて別途)までに行わないと、無申告加算税や延滞税を課される可能性があります。
特にこの無申告加算税の場合は、法定申告期限から1月以内に自主的に行えば無申告加算税は課されません。
つまり1ヶ月以内に自主的に申告するのが賢いやり方ということになります。
(注) 期限後申告であっても、次の要件を全て満たす場合には無申告加算税は課されません。 1 その期限後申告が、法定申告期限から1月以内に自主的に行われていること。 (出典:国税庁HP) |
また、青色申告の最大のメリットは青色申告特別控除65万円でしょう。
青色申告の控除には10万円と65万円がありますが、3月15日(2020年は特例にて別途)までに確定申告をしないと、この控除が10万円に減ってしまいます。
確定申告 期間を過ぎたら・・・確定申告が期限に遅れたときのペナルティ
無申告加算税20%
延滞税年利14.6%
確定申告が期限に遅れたとき無ペナルティがあり、申告加算税と延滞税が課されます。いずれも最高でですが、無申告加算税で最高20%、延滞税で年利14.6%となっています。
確定申告 期間を過ぎたら・・・忘れないための方法
どうすればわすれずに期日までに確定申告をするかということですが、単純にはカレンダーなどに記録しておくことだと思います。
手書きのカレンダー帳も味があっていいですが、カレンダーアプリなどを利用すると通知機能などがあって、お知らせしてくれます。
普段カレンダーアプリを使い倒している私ですが、確定申告については入力していません。
それはクラウド会計ソフトを使っているからで、普段からイヤというほどメールが来ます。当然確定申告についても期間内にメールが来ると思われます。
ただ、普段からメールが来ることに慣れていると、いざその時に見落としてしまう危険性もあるので、それはそれで工夫が必要だと思います。
まとめ
確定申告を忘れると税務署から通知があるのか?ということを見てきました。
確定申告を忘れると税務署から通知があるようです。
またその通知は、自主的に申告することや、その自主申告が通知の前か後かで無申告加算税のパーセンテージに影響を及ぼします。
また関連して、確定申告の期間を過ぎたらどうなるか?という点も診てみました。
還付申告は5年間することでき、また確定申告は1月以内に自主的に行うことによって損失を最小限に抑えることができます。